行列の心理学、日本人の行列愛

251210 タイトルプレート 行列の心理学

第1章:なんでそんなに並ぶん?〜日本人の行列愛〜

朝のラーメン屋の前、開店前からズラ〜っと並ぶ人らを見て、「え、まだ暖簾も出てへんやん!」ってツッコミ入れたこと、あるやろ?しかもその行列、店の角を曲がって、さらに裏路地まで続いてる。まるでラーメン界の初詣や。

250828 第1章挿絵変更

日本では、行列はもはや「文化」や。「並んでる=人気=美味い」っていう方程式が、無意識に頭に刷り込まれてるんやね。]

これ、心理学的には「同調行動」って言うんやけど、要は「みんながやってるから安心」ってこと。日本人は特にこの傾向が強くて、行列があると「なんかええもんあるんちゃう?」って思ってまう。

しかも、並んでる人らの顔がまた真剣やねん。スマホ見ながらも、目は店の入り口をチラチラ。「あと何人で入れるんやろ…」って計算してる。

その姿、まるで戦国時代の城攻めや。ラーメンという名の城を落とすため、静かなる戦いが繰り広げられてるんや。

海外の人から見たら、この光景はちょっと異様や。「なんでそんなに並ぶん?」「他の店行ったらええやん」ってなる。

でも日本人にとっては、「並ぶこと」そのものが価値になってるんや。並んでるだけで、「自分はええもんを手に入れる権利を得てる」っていう満足感があるんやね。

ほんで、並んでる間にSNSで「今並んでるで〜」って投稿して、さらに行列が伸びるという謎のスパイラル。これぞ日本の「並ラーメン屋の前で繰り広げられる、静かなるドラマ。サニー爺はんのブログでこの話を展開したら、読者も「あるある!」って笑いながら頷いてくれること間違いなしやで!

 

第2章:「限定」に弱い民族〜逃したくない心理〜

「本日限定」「数量限定」「今だけ」…この言葉、なんでこんなに心をくすぐるんやろ?まるで魔法の呪文や。日本人はこの「限定」にめっちゃ弱い。スーパーで「期間限定の梅味ポテチ」見つけたら、ついカゴに入れてまう。しかも食べる前から「これ、いつまで売ってるんやろ…」って気になってる。どないやねん。

これ、心理学的には「損失回避」っていう考え方が関係してるらしいんや。行動経済学の「プロスペクト理論」によると、人間は「得する喜び」より「損する痛み」を強く感じるんやって。つまり、「買わへんかったら損するかも…」って思うと、つい並んででも手に入れたくなるんやね。

231210 限定販売

たとえば、人気のスイーツ店が「1日50個限定のモンブラン」を出したとするやろ?朝から並んで、整理券もらって、やっとの思いでゲットしたら、もうそれだけで勝利の味や。味はもちろん美味しいけど、それ以上に「手に入れた達成感」が脳内でスパークしてるんや。

しかも、並んでる間にSNSで「今並んでるで〜」「あと10個やって!」って投稿するやろ?それ見た人が「え、まだ間に合うん?」って駆けつけて、さらに行列が伸びる。まるで情報戦や。ラーメン屋の行列が戦国時代なら、スイーツの限定争奪戦は現代のSNS合戦や。

海外の人からしたら、「そんなに並ぶくらいなら、別のケーキ食べたらええやん」ってなる。でも日本人は、「限定」って言葉にロマンを感じるんや。「今しかない」「ここでしか買えへん」っていう響きが、心の奥の“もったいない魂”をくすぐるんやね。

 

第3章:海外の目線から見た「並び文化」〜ツッコミどころ満載〜

さてさて、日本の行列文化を海外の人が見たら、どんな反応するんやろ? まずアメリカ人に言わせたら、「並ぶ?それ、時間のムダちゃう?」ってなる。

彼らは「効率」や「合理性」を重視するから、並ぶこと自体に意味を見いだせへん。レストランでも「予約してサクッと食べる」が基本。並ぶくらいなら、別の店に行く。それがアメリカ流。

フランス人はどうかというと、「並ぶより、店のストーリーや職人のこだわりに惹かれる」んやって。つまり、行列よりも「その店がどんな哲学を持ってるか」に価値を感じる。並んでるかどうかは、あんまり気にせえへん。

ドイツ人はもっとストイックや。「時間は資源やから、無駄にしたらあかん」って考える人が多い。並ぶことにストレスを感じるし、「なんでそんな非効率なことするん?」ってなる。ほんま、文化の違いっておもろいもんやね。

せやけど、日本では「並ぶ=イベント」みたいなとこがある。並んでる間にワクワクしたり、隣の人としゃべったりして、ちょっとしたフェス状態になることもある。

250828 第1章挿絵 並ぶくらいならかえろか

海外の人からしたら、「並ぶくらいなら帰ろか!」ってなるのも無理ないけど、日本人にとっては「並ぶこと」そのものが楽しみなんや。

 

第4章:行列はエンタメや!〜並ぶことの楽しみ方〜

行列いうたら、ただ並んで待つだけやと思ってる人も多いけど、実は人間ドラマの宝庫やねん。 愛知万博のとき、ドイツ館の前で長〜い行列に並んでたら、前でアコーディオン弾いて歌ってるミュージシャンがおってな。 ブレーメンから来た言うから、合間にちょっと話しかけてみたんや。

「I visited Bremen once, back when I worked for a German-Japanese joint venture.」 すると彼が、「Oh, so you speak German?」と聞いてきた。 「

No, not really. The only thing I can say is ‘Ich trinke Bier.’」 彼は笑って、「That’s enough in Germany!」と返してくれよったがな。

蛇足やけれど説明すると「若いころ、ドイツと日本の合弁会社で働いてて、ブレーメンにも行ったことあるんや」 言うたら、彼がニヤッとして「じゃあドイツ語話せるのか?」って聞いてきよった。

「いや、話せへん。言えるのはたった一言、“Ich trinke Bier”(俺ビール飲むねん)だけや」って答えたら、 彼が笑いながら言うたんや——「That’s enough in Germany」(ドイツではそれで充分や)って。

251210 愛知万博ドイツ館入口横でギター演奏するチロリアンハットの青年ChatGPT

行列の途中で、こんなふうに異国の人と笑い合える瞬間がある。 それがまた、並ぶことの醍醐味やと思うんよ。

日本では、行列に並ぶことが「非日常の体験」になってる。たとえば、人気のパン屋に朝6時から並んで、やっと買えたクロワッサンを「これが噂の味か〜!」って感動する。その体験が、SNSやブログのネタになるんや。

しかも、並んでる間に知らん人としゃべったり、「何分待ちですか?」って情報交換したりして、ちょっとした連帯感が生まれる。

これ、まるで「並びフェス」やね。大阪のおばちゃんなんかは、並んでる間に隣の人と仲良くなって、「今度一緒に来ましょか?」ってなることもあるとか。ほんま、並ぶことがコミュニケーションの場になってるんや。

250906 行列もコミュニケーションの場にしてしまう大阪のおばちゃん

さらに、並んでる間に「並びグッズ」持ってる人もおる。折りたたみ椅子、日傘、ポータブル扇風機…まるでキャンプや。並ぶことに慣れすぎて、装備がプロ級になってる人もおる。ここまでくると、もう「並び道」やね。道を極める人らの世界や。

 

第5章:並ぶことに意味を見いだす日本人〜「我慢=美徳」?〜

戦後の日本では、「我慢は美徳」「努力は報われる」って価値観が根強く残ってる。せやから、「並んででも手に入れる」っていう行動が、どこか誇らしいもんになってるんやね。行列に並ぶことで、「自分はちゃんと努力してる」っていう感覚を得られるんや。

これ、海外の「効率重視」文化とは真逆やけど、日本人にとっては「並んだ時間=価値」になる。並んだ分だけ、手に入れたもんが輝いて見えるんや。

まるで修行のようなもんやな。しかも、「並んだ自分を褒めたい」って気持ちもある。SNSで「2時間並んだけど、最高やった!」って投稿することで、自分の努力を共有するんや。この「並び美学」、ちょっと不思議やけど、どこか人間らしくてええやんか。

 

第6章:ほんまに並ぶ価値あるんか?〜ツッコミと共感の狭間で〜

とは言え、全部の行列が価値あるとは限らへん。「2時間並んで食べたラーメン、普通やったわ…」っていうオチもようある。期待が高すぎて、実際の味が追いつかへんこともある。これ、並びあるあるやね。

せやから、最近では「並ばずに予約できる裏技」や「空いてる時間帯を狙うテクニック」も人気になってる。ネットで「並ばずに食べる方法」って検索したら、いっぱい出てくる。並ぶことに疲れた人らの知恵が詰まってるんや。

でもな、並んだ時間も含めて「体験」やと思えば、損した気持ちもちょっと和らぐ。「あの時の暑さも、今となってはええ思い出やな〜」ってなることもある。結局、並ぶことは「人との距離」や「自分との対話」でもあるんやね。

 

SunnyG
2025/08/27

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