人工太陽はつくれるんか?

核融合は“暴走せえへん”エネルギー?
太陽は毎日、タダで光と熱をくれてます。
しかも何十億年も続いとる。
「あれが地上でできたらええのに」
人類はほんまにそれを考えました。
それが核融合です。
核分裂と何がちゃうねん?
いまの原発は核分裂。
重たい原子を割ってエネルギーを出します。
いわば――
大きなものをバラして力を取り出す。
一方、核融合は逆。
軽い原子同士をくっつけて、
より安定した原子に変わるときにエネルギーが出る。
割るか。
くっつけるか。
方向がまるで逆なんです。
ほな、なんで「暴走しにくい」言われるんや?
核分裂は連鎖します。
中性子が次の原子を割り、また次を割る。
いわばドミノ倒し。
だから「止める技術」がいる。
核融合は違う。
1億度以上の超高温。
ぎゅうぎゅうの圧力。
強力な磁場。
この条件がそろわな始まりません。
そして――
条件が崩れたら、すぐ止まる。
例えるなら、
分裂はドミノ。
融合は綱引き。
手を離したら、はい終了。
これが「暴走しにくい」と言われる理由です。
中性子って何もんや?
ここで出てくるのが中性子。
原子の中にある、
電気を持たない粒です。
名札なし。
顔パスで進む。
核融合では、この中性子が
エネルギーを運ぶ“配達人”になります。
装置の壁にぶつかって熱を渡し、
その熱でお湯を沸かし、
タービンを回す。
仕組みは意外とアナログです。
ほな完全に安全なんか?
そこが夢と現実のあいだ。
核融合は
長期の高レベル廃棄物は出にくい。
連鎖暴走もしにくい。
でも、
中性子は装置を傷める。
材料は放射化する。
“魔法”やない。
それでも人類はやるんか?
やるんです。
太陽がやってることを、
地上で再現しようという話。
ワシが生まれた頃は戦争の時代。
今は人工太陽をつくろうとしてる。
人類もずいぶんスケールが変わりましたな。
夢は無料、装置は有料
核融合は夢のエネルギー。
せやけど、
装置は超高級品。
研究は進んでます。
けど電気代がすぐ安なるわけやない。
理想はでかい。
請求書はリアル。
ま と め
核分裂は「壊してエネルギー」。
核融合は「仲良うしてエネルギー」。
原子は融合できる。
人間社会はどうやろ。
人工太陽より先に、
まずは地上の融合が先かもしれまへんな。

2026/02/22
